西安碑林 |
当該ページの最終更新日=2009.10.23 |
〜西安碑林〜
西安碑林博物館(元陜西省博物館)は1944年に建てられた。それまでの西安碑林をベースとし、
「西安孔廟(孔子廟)」の古代建築群を活用する形で拡充された。総面積は31900u。歴代の碑石、
墓誌および石刻造像などを収蔵研究し、参観用に陳列されている芸術博物館である。
現在の館所蔵の文物は11000点余り。参観景区は孔廟、碑林、石刻芸術。 ―参照:西安碑林簡介―
孔 廟 | |
西安孔廟の歴史は北宋時代に遡る。今日みることのできる建築群は皆明代のもの。西安碑林南東門 (南西門は現在閉鎖中)に入場してすぐの場所が孔廟区である。左手に見えるのが木碑坊「太和元気坊」。 その南面に壁があり、外側に孔子標がある。儀門(戟門)をくぐると東西両面に六基の碑亭が聳えている。 通常碑亭は閉ざされていて内部を見ることは困難である。その碑亭の先(北)が西安碑林である。 |
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孔廟壁標 | 櫺星門 |
太和元気坊 | 景雲鐘(唐景雲二年:711年) |
戟門 | 碑亭 |
大夏石馬 | 西安碑林名木「国槐」 |
碑 林 | |
「西安碑林」自体の歴史は古く、北宋元祐二年(1087年)の創建である。その後の時代、特に明代から清代に かけて大規模な修復と拡充を経て現在の形に近づいた。7室の大型碑室と8廊の碑廊、それに碑亭が 設けられている。漢代から近代までの碑石、墓誌2500点のうち1089点が陳列されている。 有名どころとして、漢代「曹全碑」や前秦「廣武将軍碑」をはじめ欧陽詢、顔真卿、張旭などの傑作がある。 見所としては65万字からなる「開成石経」で、114碑に刻まれている。 |
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西安碑林東南門 | 碑林景区正面 |
碑亭「石台孝経亭」 | 碑林第一室 |
左:「曹全碑」(東漢中平二年:185年) 右の左:「篆書千字文序碑」(北宋乾コ五年:967年) 右の左:「篆書目録偏旁字源碑」(北宋咸平二年:999年) |
「篆書目録偏旁字源碑」の『亀趺(きふ)』の亀頭 いったい何回なでたらここまで磨耗するのだろうか… |
採拓風景-1 左は関帝詩竹(清康煕五十五年:1716年) それにしても手際がよい!ポンポンポンっ! |
採拓風景-1 湿拓法である。 乾かすために竹扇と業務用扇風機を用いていた。 |
唐興慶宮図(北宋元豊三年:1080年) | 寧静致遠碑(清康煕三十六年:1679年)他 |
碑廊-1 | 碑廊-2 |
石刻芸術・他 | |
石刻芸術、とりわけ漢代および唐代の造形が時代に反映し大いに異彩を放っている。 展示エリアは「西安石刻芸術室」と3室jの「臨時展示室」が主であり、数千点の所蔵品から 200点ほどが常設展示されている。中でも「唐昭陵六駿」や李寿の石槨、各種菩薩像などは 見ごたえがある。有名どころとしては東漢の「石雕双獣」および青空展示されている「センバショウ」など。 |
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西安石刻芸術室 文物と売り物(みやげもの)が混在している。 |
センバショウ(馬止め) 明〜清代に使用されていたもの。門前に置かれ、馬や家畜など をつなぎとめておくための石柱。柱頭は人物や動物、奇獣がある。 |
碑林芸術品商店 おみやげはこちらで!・・・拓本を購入されたらこちらへ! |
陜西文物複製センター売り場 |
碑林第三展示室内売店 あれこれ聞きながら勉強できる |
碑林西側にある『書院門』(道の名称) 北京の瑠璃廠を凌ぐ規模だ |
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